【オークス】ウィクトーリアV獲り出撃!初の中3週でも“勝算アリ”

 「オークス・G1」(19日、東京)

 トライアルのフローラSを制したウィクトーリアが、未経験となる中3週でのローテでG1初舞台に臨む。高い能力を秘める素質馬は、体質面の弱さを抱えた現状でも3つの白星を重ね、3歳牝馬の頂上決戦に駒を進めてきた。08年秋華賞Vの母ブラックエンブレムに続く母娘G1制覇へ。母も管理した小島師が、こん身の仕上げで送り出す。

 決戦を5日後に控えた14日朝、ウィクトーリアは美浦坂路で4F58秒7-14秒7をマークし、軽快なフットワークで駆け上がった。

 11日にも美浦Wで、同56秒0-41秒3-13秒4(馬なり)の時計を出しており、ともに騎乗した小島師は「良くなっていますよ。限られた時間の中でやれることは少ないけど、できることを全てやれています」と納得の表情だ。トレセンに入厩して11日でG1に出走させるのは、師にとっても初めての経験になるが、「余計なことを考えなくて済みますから。いつもとは違う感覚でレースを迎えられそうです」と前向きに捉えている。

 フローラSを勝ったあとは、福島県のノーザンファーム天栄へ放牧に出され、疲労度などを入念にチェック。オークスへ向けて正式なゴーサインが出てから、8日にトレセンへ戻ってきたばかりだ。

 これまで最短の出走間隔は、昨年7月の新馬戦から札幌2歳Sまでの中5週。優先出走権を得たとはいえ、カイ食いなどを含めた体調面には最大級のケアを払ってきた。万全の状態でなければ回避する可能性もあっただけに、出走に踏み切ったからには“勝算アリ”とみていい。

 水曜の最終追い切りは戸崎圭が騎乗し、最後の総仕上げが施される。トレーナーは「併せ馬の相手はつけるけど、加減はジョッキーに任せるつもり。2400メートルの距離も持つとは思うけど、ただ持たせるだけでは駄目だからね」とニヤリ。クラシック初奪取へ、徐々にムードが盛り上がってきた。

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