【青葉賞】リオンリオン重賞初V 新時代「令和ダービー」へ名乗り!

 「青葉賞・G2」(27日、東京)

 名手・横山典の絶妙なリードに導かれ、5番人気のリオンリオンが重賞初挑戦で鮮やかな逃走V。新時代初の競馬の祭典・ダービー(5月26日・東京)へ大きく弾みをつけた。

 パーフェクトなレース運びだった。2番枠から好スタートを決めてハナを奪うと、よどみのないペースに持ち込んだ。直線では左右のステッキ連打に応えて、ゴールへまっしぐら。ランフォザローゼスの猛追を鼻差でしのいでみせた。通算170勝目、25年連続のJRA重賞勝利となった横山典は「リズム良く走ってくれたし、最後も脚を使ってくれた。この馬の能力は十分発揮してくれたと思う」と、コンビを組んで3戦2勝となったパートナーをたたえた。

 09年秋華賞馬レッドディザイア、17年阪神JFの覇者ラッキーライラックと、牝馬の平地G1ホース2頭を育てた松永幹師だが、3歳牡馬によるJRA重賞勝ちは初めて。「さすがですね。ジョッキーが持ち味を引き出してくれました」と感心しきり。本格化は今秋と見ていたが、ここにきて急成長のルーラーシップ産駒。本番でも見逃せない存在になりそうだ。

 07年の開業以来、初めてダービーに管理馬を送り出すトレーナーは「もうひとランク上げていきたい」と意気込みを示す。昭和61年3月騎手デビューの同期・横山典とのタッグで、平成を越えて“令和”初の競馬の祭典に頂点獲りを挑む。

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