【競輪】中川会心V “オニアツ。”スパート!地元九州の意地

 「全日本選抜競輪・G1」(11日、別府)

 中川誠一郎(39)=熊本・85期・S1=が打鐘4角から一気に仕掛けて、16年日本選手権(静岡)以来、2回目のG1制覇。優勝賞金2990万円(副賞含む)と、KEIRINグランプリ2019(12月30日・立川)の出場権を手にした。2着に佐藤慎太郎、3着に吉沢純平が入った。

 地元地区の意地を見せた。九州勢で唯一、決勝に勝ち上がった中川が会心のロングスパートを決めて2回目のタイトルを手にした。

 大会キャッチコピーの“オニアツ。”を地で行く走りを披露。打鐘でライン3車の吉沢が前に出る。中川は4番手で和田と並走になると、腹をくくり、4角から一気にスパート。持ち前のダッシュ力で主導権を握り、さっそうと風を切った。最後までしっかりペダルを踏み込み、先頭でゴールを駆け抜けた。

 「まさか優勝できるとは思わなかった。見せ場だけでもつくろうと、行ってみました。(最終)4角になってだいぶ欲が出ましたね」と驚きと喜びの入り交じった表情を浮かべた。

 16年の日本選手権以来、2年9カ月ぶりのG1制覇。「S級S班にはなったが、骨折とかもあって苦しかった。やる気がなくなっていた時期もありました」。それでも折れそうな心に再び闘いの炎をともし、2回目の戴冠につなげた。

 今回の優勝で早くもグランプリ2019(12月30日・立川)の出場権を獲得した。「グランプリのチケットもいただけたので、これからまた頑張ります。(地元の)熊本競輪が復活して、そこを走るまでは上(の実力)を維持したい」と力を込めた。

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