【ジャパンC】買える外国馬カプリ 愛ダービー&英セントレジャーVの実力見せる

 「ジャパンC・G1」(25日、東京)

 05年アルカセット以来の外国馬Vを目指し、欧州から2頭の芦毛が襲来。中でも、怖いのはアイルランドのカプリ(牡4歳)だ。愛ダービー&英セントレジャー覇者で、実績は昨年5着のアイダホを上回る。G1で好戦を続けるイギリスのサンダリングブルー(セン5歳)とともに、日本馬の連勝を食い止めてみせるか。

 目下12年連続で日本馬が勝利。国際招待競走とは名ばかりの状況が長らく続いているが、今年は“買える”外国馬が海を越えてやって来た。アイルランドのカプリはここまで15戦6勝。昨年、47年ぶりとなる愛ダービー&英セントレジャー制覇を成し遂げた。今年はG3・1勝のみだが、世界の強豪が集うレースで善戦している。

 2走前の凱旋門賞は0秒5差の5着。前走の英チャンピオンSは勝ち馬クラックスマンには離されたものの、2着クリスタルオーシャンからは小差4着と存在感は示した。キーティング助手は「前走は満足いく内容でしたし、馬もよく頑張ったと思います。凱旋門賞での走りも上出来でした」と振り返る。

 管理するA・オブライエン師は凱旋門賞2勝(07年ディラントーマス、16年ファウンド)など、世界各国で300以上のG1タイトルを獲得。昨年はシーズンG1最多勝記録となる28勝を挙げた。今年もここまでG1・14勝。ジャパンCは04年パワーズコート(10着)、10年ジョシュアツリー(10着)、17年アイダホ(5着)とVには至っていないものの、何と言っても世界屈指の名将。“タイトルコレクター”として、今回も勝算あっての参戦とみて間違いないだろう。

 鞍上ムーアの手腕も言わずもがな。ジェンティルドンナを頂点へ導いた13年も記憶に新しい。今年の日本勢も強力なメンツだが、05年アルカセット以来の外国馬戴冠を、ここであっさり成し遂げても驚けない。

 カプリは20日朝、千葉県白井市にある競馬学校のダートコースを1F15~17秒程度のキャンターで流した。キーティング助手は「体調は変わりなく良好で、体温も通常通りです。前日と同様、少し強めの調教を行いました」と話した。きょう21日に東京競馬場へ移動し、22日に追い切る予定となっている。

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