【POG】ヴィクトリアピース、一族の活力みなぎる
「新馬戦」(19日、小倉)
これぞブラッドスポーツの醍醐味。日曜小倉5R(芝1800メートル)で初陣を迎えるヴィクトリアピース(牝、父ヴィクトワールピサ、栗東)は、橋口厩舎ゆかりの血統馬だ。
同馬の祖母ツルマルグラマー、母ツルマルワンピースは、慎介師の父・弘次郎元調教師の管理馬。ともに重賞で好戦を演じ、後世に血をつないだ。そして今年、異父兄にあたるブラストワンピースが無傷の3連勝で毎日杯制覇。続くダービーは2番人気で5着に敗れたものの、一族の活力は増している。
8日の栗東CWでは馬なりで4F56秒9-11秒8を計時。3頭併せで素軽い動きを披露した。藤原助手は「動きは良くなってきたけど、ゲートが鍵。扉を気にするので、一完歩目がどうか。新馬戦はスローになりがちだしね」と慎重だが、手綱越しに伝わる素材の良さは感じている。
「食いがいいし、追い切ってもピリピリしない。その点は強み。男馬っぽい感じ。結果を出せるようなら、先々が楽しみになるね」。水曜日の最終リハはアヴドゥラが騎乗し、感触を確かめる予定。南国の地でどんな走りを見せてくれるか、注目だ。