【ダービー卿CT】ヒーズイン重賞初挑戦V 藤岡康“親子タッグ”初の重賞制覇

 「ダービー卿CT・G3」(31日、中山)

 満開のサクラの下、マイル界に新星が誕生した。これが重賞初挑戦となった4番人気のヒーズインラブが、一発で満額回答をたたき出した。

 直線坂下を迎えてもまだ馬込みに包まれたまま。内にレッドアンシェル、外にソルヴェイグ。1頭分あるかないかの小さなスペースしか選択肢はない。一瞬の切れ味が活路を開いた。インで粘るキャンベルジュニアをとらえ、外から強襲のストーミーシーを抑えた。

 昨夏以来のコンビとなった藤岡康は「4角の手応えがすごく良かったし、直線もスペースの狭いところをよく伸びてくれました。力をつけてくれていますね」と笑顔で相棒をたたえた。意外にもこれが、父の管理馬による重賞初勝利となった。

 昨年暮れの市川S4着後は3、2、1着と着順を上げ、前走でオープンへ再昇級。5歳の春にして、ようやく迎えた重賞舞台だった。藤岡師は「力をつけてきているとは思ったが。前走を上り調子で勝てたのが良かったね。得意の中山を目標にしっかり調整できた」と成長ぶりに目を細める。

 マイル路線のトップホースへと名を連ねた今、安田記念(6月3日・東京)が春の最大目標になるが、「海外遠征も考えている」と師。クランジマイル・シンガポールG1(5月26日・クランジ)との両にらみで調整していくようだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス