【競輪】武田が復活V 16年9月以来のVに「長いですよね」

 「ウィナーズカップ・G2」(21日、松山)

 12Rのウィナーズカップ決勝は武田豊樹(44)=茨城・88期・SS=が優勝。最終ホーム8番手からまくった平原康多マークから差し切り、賞金2130万円(副賞込み)を手にした。G2優勝は8回目。また、9Rのガールズケイリンコレクション2018松山ステージは、小林優香(24)=福岡・106期・L1=が最終1角6番手からまくり、逃げる児玉碧衣を直線でとらえて1着。賞金213万円(副賞込み)を獲得した。

 降りしきる雨の中、激闘を制したのは武田だった。2016年9月、G3・岐阜記念以来の優勝。「長いですよね」。短い言葉に喜びがあふれていた。

 レースは4車結束の四国勢に対して、三谷が番手勝負に出た。前を任せた平原は、前団の動きを冷静に見極めてスパート。武田は連結を外してしまったが、あきらめずに追い上げて、最後は鮮やかに差し切った。

 昨年8月のG1・オールスターで平原と共に落車。武田は骨盤骨折の重傷を負った。復帰して、12月30日のKEIRINグランプリでは2着に入ったが、納得できる内容ではなかった。今年に入っても、前走のG3・玉野記念では「人生で初めて」と花粉症を患い、万全のコンディションでレースに臨めなかった。

 「ケガをしてからスピードが出ない。悩み抜きながらトレーニング方法を考えてきた」と武田。百戦錬磨のトップレーサーに待ち受けていた試練。それを地道な練習とレースの積み重ねで克服した。決勝では、直線で平原とのマッチレースになった。「平原君とは、いい時も悪い時も一緒。勝ててすごくうれしい」と盟友に感謝した。

 次のビッグレース出場はG1・高松宮記念杯(6月14~17日・岸和田)。G1・日本選手権(5月1~6日・平塚)は、1月のG3・和歌山記念決勝で失格したペナルティーで出られない。まだまだ大舞台で輝きを放ち続けるためにも、「高松宮記念杯へ向けて体をつくりたい」と力を込めた。

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