冬季五輪選手のセカンドキャリアは競輪最適 武田豊樹は獲得賞金14億円超

 競輪選手を養成する日本競輪学校(静岡県伊豆市・滝澤正光校長)は、さまざまなスポーツ競技の成績優秀者を対象とした「特別選抜試験」を2000年から実施している。現在は、平昌五輪の出場選手などから優秀なアスリートの獲得を目指して、115期(男子)と116期(女子)の生徒を20日まで募集中。冬季五輪出場経験者で師弟関係の武田豊樹(44)=茨城・88期・SS、吉沢純平(32)=茨城・101期・S1=が志願者にエールを送る。

 自転車競技以外の五輪出場経験者から競輪に転向した選手で、最大の成功を収めたのはスピードスケート出身の武田だ。03年の競輪デビューから約15年間で、G1レースを7回優勝して、獲得賞金額は14億円を超える。14年には、最高峰レースで優勝賞金1億円のKEIRINグランプリも制覇して、競輪界の頂点に立った。

 23歳でスケートを引退し、競輪学校を受験したが不合格。その後は再びスケートに復帰し、02年にはソルトレークシティー五輪に出場した。「五輪を終えてから、将来、今後の人生を考えて、常に不安がありました。実業団で社会人も経験したけど『これじゃないな』と。体を動かす仕事がしたかった」と当時を振り返る。

 今後の進路を模索していた時に、出合ったのが競輪だった。「スケートから自転車への流れは、橋本さんが作ってくれてましたよね。競輪転向にあたっても、アドバイスをもらえたし、感謝しています」と武田。自転車とスケートで夏冬の五輪に出場した橋本聖子参議院議員の後押しもあり、28歳で特別選抜試験を受験して競輪学校に入学した。

 デビュー時の年齢は29歳。決して若くはなかった。「当時はよく年齢のことを言われました。黙らせるわけじゃないけど、自分の走り、脚で証明するしかなかった」。デビュー後は決意を秘めたまま、不言実行の大活躍でスター街道をばく進した。

 競輪転向を視野に入れる他競技の選手へ、現在は武田が助言する立場になった。

 「今を一生懸命やるのは大事だけど、セカンドキャリアを考える大切さも少し感じてほしい。別の業界から来る大変さは分かる。でも、競輪はレースは厳しいけど、みんな優しいからね」

 今では、多くのスケート出身者が武田に師事し、切磋琢磨(せっさたくま)の日々を過ごす。「自分はいろんなことに対応して、(ビッグレースの)タイトルを目標に頑張るだけ」。転向組の第一人者として、これからも貪欲にタイトル奪取を目指す。

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