【南関東競馬】アンジュデジール重賞V2 得意の川崎でエンジン全開「すごく伸びた」

 プレゼンターの三浦大輔さん(左)と稲村亜美さん(右)から祝福される横山典
2枚

 「エンプレス杯・Jpn2」(28日、川崎)

 4番人気のアンジュデジールが道中3番手追走からゴール前で鮮やかに差し切り、重賞2勝目を飾った。2着は直線でいったんは先頭に立った1番人気のプリンシアコメータ。逃げた6番人気のサルサディオーネが3着に粘った。

 約3カ月の放牧明け初戦だった4歳のアンジュデジールが、得意の川崎でいきなりエンジン全開だ。最内枠から内ラチ沿いの3番手を進み、2周目の4コーナーで前を行く2頭の外に出すと、少しずつ差を詰めて、横山典が「すごく伸びた」と振り返るように、最後は後続に1馬身半差をつけて、鋭く抜け出した。

 昨年5月にJRA500万下を勝ったばかりで挑戦して2着の関東オークス、重賞初制覇を成し遂げたスパーキングレディーカップも川崎。「川崎はもちろん南関東にはいいイメージがあるね。2100メートルは絶対の自信はなかったけど、よく走ってくれた」と昆師は愛馬の労をねぎらった。鞍上も「ひと息入れたことで、それまではゴロゴロしていたのが女の子らしいスラッとした馬体になっていた」と放牧の成果を強調した。

 横山典にとって、このレースは95、96年にホクトベガで連覇して以来22年ぶりの勝利。「それを忘れちゃいけないね(笑)。この馬も大きいところを取れる馬だから頑張ります」と、さらなる活躍を期待していた。

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