【ボート】村松修二、今大会最年少114期「先輩方おられるが気負いない」

 「中国地区選手権・G1」(16日開幕、児島)

 岡山・広島・山口3支部の強豪が激突する「G1・第61回中国地区選手権競走」が16日、岡山県倉敷市の児島ボートで開幕する。各支部とも昨年のグランプリ出場者が中心になる。岡山は茅原悠紀、広島は前本泰和、山口は白井英治と寺田祥がシリーズをリードしそうだ。寺田千恵、海野ゆかり、地区選優出経験のある佐々木裕美ら7人の女子レーサーにも期待が集まる。

 村松修二(26)=広島・114期・A1=は今大会最年少の114期。G1出場は、昨年9月ヤングダービー(蒲郡)に続き2回目となる。中国地区選はA1として挑む初めてのG1。「いろんな先輩方がおられるが、気負いはない。何かを持って帰ることができる節だと思う。コテンパンにされたら反省材料を持ち帰ればいい。自分のできることをやって楽しみたい」と大物選手との対決を心待ちにしている。

 初優勝はデビュー1年6カ月目の15年11月まるがめ。当時はB級だったが、インの井口佳典をまくり差しで破って初優出初Vとインパクト十分の走りで快挙を成し遂げた。4期目でA2昇進を果たし、17年は12月に地元宮島でも優勝するなど順風満帆に見えたが「イメージしたレースができず不完全燃焼。エンジンのことが分からず、漠然とした調整をしていた。Fもあって考えながらのレースが多く、長いと感じていた」と納得していなかった。

 そんな村松の心境に変化をもたらしたのは師匠の西野翔太。「公私ともに細かく助言をもらった。焦っていた時期、自分の足元を見て真摯(しんし)に現状を受け止めること。レースができることへの感謝の気持ちを教わった。一人では乗り越えられなかった」と精神的に成長。「自分に足りないものが分かり、遠回りした一年で勉強になった。調整面での失敗も、引き出しになった」と新たな気持ちで前を向いた。

 中国地区選では強豪を相手に、まずはG1初1着を目指す。「児島はSが決めやすく、乗りやすいので好きな水面。記念なのでレース場の雰囲気は違うと思うが、壁に当たったらそこで考えればいい。挑戦者として攻めるレースをする」と力強く誓った。

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