バティスタの野望…カープの4番やりたい 昨年CSで経験「すごく面白い」

 広島のサビエル・バティスタ内野手(26)が15日、デイリースポーツのインタビューに応じた。昨年は育成選手から支配下昇格後にブレークし、今季はさらなる飛躍を期待される中、球団初のリーグ3連覇に貢献していく思いや、候補でもある4番への本音と理想像などを語った。

  ◇  ◇

 -14日で日南キャンプを終え、16日から沖縄2次キャンプが始まる。ここまでの仕上がりは。

 「状態はいいね。開幕までにいい準備をしているよ」

 -キャンプでのポイントは。

 「優先は(昨秋から行っている)一塁守備。このキャンプはそれを意識している。左翼で出られない時に、一塁でも使ってもらえるようにしたいね」

 -ドミニカ共和国でのオフ期間も継続的に行っていたのか。

 「秋のキャンプで高さん(ヘッドコーチ)からアドバイスをもらったから、それをドミニカでも続けた。重心を低くということと、正面での捕り方。今はゴロをうまく呼んでいるよ」

 -母国でウインターリーグにも出場した。

 「ウインターリーグでは右翼をやってたけどね。小さい頃から出るのが夢だった。8歳ぐらいから、ほとんど毎日見に行っていた。今回出られるチャンスがあるから『よっしゃあ』と思って。あとは経験。家族が見に来られるというのもあったよ」

 -実際に出場して、いい経験になったのか。

 「速い投手と結構対戦したけど、球の回転は日本の投手の方がきれい。向こうは速いけど、スピンがあまりないイメージだったね」

 -打撃で変えた部分はあるか。

 「このキャンプでは変わってない。昨年のシーズン終盤に石井(元打撃)コーチの助言でちょっと変えた。右足を少し外(捕手側)に開く形を継続している。前は外の球が遠く見えて、ボール球だと思って見逃しが多かった。変えてからは、近く見えるから振れるね。あと今は、タイミングと上から球をたたくことを意識して、それを続けているよ」

 -鈴木や松山とともに4番候補にも挙げられている。

 「もちろんやりたい気持ちは強い。田中、菊池、丸の3選手がほとんど塁に出るから打点を挙げるチャンスが多く、すごく面白いと思う。ただ、4番だと甘い球があまり来ない。ほとんどが難しい球。勉強も大事だし、難しいけど、ボール球は振らない。甘い球が来たら振るだけだね」

 -昨年のCSファイナルSでは3戦目に4番を経験した。

 「去年のCSはいい経験だった。4番はすごく大事だと。みんな打点を待ってるから、注目はすごい浴びる。でもやることはあまり変わらない。より集中することだけだね、増えるのは」

 -理想の4番像は。

 「マリナーズのネルソン・クルーズ。4年ぐらい前から30~40本ホームランを打ってて、打点もすごい(昨季は119打点でア・リーグ打点王)。いろんな動画を今も見てる。構え方とか、大きさとかがちょっと似てる。インサイドアウトの手の出し方もちょっとマネをしている。あれぐらい打てればいいね」

 -キャンプでも早出練習から夕方遅くまで練習熱心。

 「14歳頃から入っていたクラブでも、練習後にネット作って打撃練習をやってたね。友達が一生懸命やってて、一緒にやって刺激になった。あとはアメリカを退団してから、カープアカデミーでチャンスをもらった。だから一生懸命やらないと。もちろん、もっと活躍したいから続けているよ」

 -昨年と今年で、シーズンに臨む気持ちは違うか。

 「去年は育成から始まって、目標は支配下選手になることだった。今年は支配下からだから、目標は1軍のレギュラー。オフには結婚もした。家族ができたから、モチベーションも高くなる」

 -打率・280、30本塁打、100打点を目標に掲げている。そこに向けてのアプローチは。

 「その目標のためにも一生懸命やっている。チャンスをもらったら、生かせるようにしたいね」

 -外国人枠の競争も激しい。

 「自分で枠はコントロールできないけど、いい結果を見せれば1軍に残れる」

 -結果を残す自信は。

 「今の守備と打撃だったら、今年はいける。ケガもなかったらいける」

 -球団史上初となるリーグ3連覇への思いは。

 「去年は2連覇だけど、今年は3。お客さんもそれを待ってる。セリーグで3連覇はジャイアンツだけ。今年の方が気持ちは強いよ」

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