【南関東競馬】アピアが重賞2勝目 直線抜け出して船橋記念を制す

 「船橋記念・S3」(17日、船橋)

 7歳セン馬のアピアが横綱相撲で、3歳時に制した14年の優駿スプリント以来2勝目となる重賞制覇。鞍上の御神本は昨年8月の復帰以来初めてで、15年2月の金盃以来約3年ぶりのタイトルとなった。

 電撃の5F戦だけにハナ争いは激烈。3コーナー手前までは5頭が先団を形成し、スタートが今ひとつだったアピアは6番手の絶好のポジション。4コーナーではポッカリあいた内ラチ沿いを突き抜け、直線では独壇場。サトノタイガーが迫ったが、1馬身半差をつける余裕の内容だった。

 「結果的に、先行争いに巻き込まれない一番いい位置が取れたし、道中は他の馬を見るより、アピアとのコンタクトを優先した」と御神本は振り返った。2歳時からこの馬の手綱を取っている名手は「思い入れの強い馬で、馬も自分も久々に重賞を勝てて本当にうれしい」と表情を崩した。

 アピアは13年11月に大井でデビュー。重賞を含む9戦8勝、2着1回の実績を引っ提げてJRAへ移籍。結果が出なかったが、昨年2月に南関に再転入すると、7戦5勝と息を吹き返した。管理する藤田輝師は「地方競馬の短距離界を背負っていく存在になってほしい」と期待を込めていた。

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