【菊花賞】泥んこ馬場の消耗戦でも切れたキセキ

11R 馬群を抜け出し先頭に立つキセキ(13)=京都競馬場(撮影・持木克友)
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 「菊花賞・G1」(22日、京都)

 長い歴史でも例を見ない道悪での決戦。雨中の不良馬場で行われた3分18秒9の勝ち時計は、競走名が“菊花賞”となった1948年以降、最も遅いものとなった。

 勝ったキセキはそれまでの7戦全てが良馬場。休養明けの500万下勝ち以降は新潟での32秒9を含め、3戦連続でメンバー最速の上がり3Fをマークしていた。不良馬場で武器とする切れ味がそがれるのでは-。そんな不安を吹き飛ばした上がり3F39秒6は、またまたメンバー最速だった。不良馬場で重賞2勝の父ルーラーシップの血を受け継いだからだろう。泥んこ馬場の消耗戦でも“切れた”。

 2着に敗れたクリンチャーは“これで負けたら仕方がない”といった正攻法の競馬。4角先頭の皐月賞でも4着だったように、スタミナ勝負でしぶとさが生きた。ダート向きを思わせる父ディープスカイ×母父ブライアンズタイムの血も、この馬場で生きたか。

 3着ポポカテペトルはディープインパクト産駒ながら、母の半兄が芝とダートでG1を勝ったクロフネ。こちらも馬場を味方につけた印象だ。

 ダービー1~3着馬が不在の菊花賞。世代レベルを測る意味でも、古馬と対戦する今後の上位馬の走りが注目される。

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