【菊花賞】キセキ 待ちわびたG1初舞台 成長の奇跡…ラスト1冠で開花

 「菊花賞・G1」(22日、京都)

 クラシック最終章で主役へ-。前走の神戸新聞杯で2着に入り、菊への切符をつかんだキセキ。春はクラシック不出走に終わったが、夏場の条件戦から連勝を飾り、地力強化に努めてきた。

 本番2日前となる20日朝は、栗東の角馬場で入念に体をほぐした。「特に変わりありませんね」と角居師は順調さを伝える。前走馬体重は486キロだったが、今回の事前発表馬体重は490キロ。「見た目はさほど変わりないし、前走と同じ感じ」と話し、7枠13番には「大きな走りをする馬なので、狭いところに入るよりはいいし、競馬がしやすいですね」と歓迎の様子だ。

 ここにきて本格化の兆し。いよいよ迎える初の大舞台に「距離はやってみないと。雨はこれだけ降ると分からないね」と、初の長丁場と道悪には一抹の不安も口にする。だが、春との違いについて「体がしっかりしてきたこと。元々、気性的に悪さをする子じゃなかったけどね」と描いてきた成長曲線に目を細めた。単なる夏の上がり馬では終わらせない-。待ちわびたG1で、キセキが輝きを放つ。

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