【菊花賞】アルアイン 皐月賞馬の意地で2冠制覇だ

 「菊花賞・G1」(22日、京都)

 ひと夏を越して力をつけてきた上がり馬も気になるが、春の実績を重視すれば皐月賞を制し、ダービー5着のアルアインが上位だ。

 秋始動戦となったセントライト記念。結果は2着に敗れたものの、陣営に落胆ムードはない。ルメール、池江師ともに「休み明けだった分、止まっただけ」と声をそろえる。

 「馬体重がプラス10キロ。その分だけ直線で止まってしまったという感じかな。それでも次に向けていいレースができましたね。この中間、3000メートルを意識した調教をこなしていますし、当然上積みはあると思っています」とトレーナー。

 1週前追い切りは栗東CW。同じく菊花賞に出走予定の僚馬サトノクロニクルを3馬身半ほど追走し、首差遅れたとはいえ、全身を大きく使って最後までしっかり伸びており、状態の良さがはっきり伝わってきた。

 「全体的にいい動きでしたね。距離はやってみないと分からないが、折り合いがつけばと思っています。淀で生まれて育っていますから、京都のG1は思い入れがありますね」と昨年のサトノダイヤモンドに続く菊連覇へ、池江師は力を込める。皐月賞と菊花賞を制した馬は三冠馬7頭を含め、過去15頭。ダービー馬不在のラスト1冠で、皐月賞馬の威厳を示す。

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