【秋華賞戦評】ディアドラに“恵みの雨”

秋華賞を制したディアドラ(撮影・持木克友)
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 「秋華賞・G1」(15日、京都)

 良からスタートした日曜の京都競馬場だったが、雨の影響で徐々に悪化。秋華賞が始まった96年以降では、初の重で行われた。馬場を考えれば前半1000メートル通過59秒1は速く、最終的にはスタミナ勝負に。1、3着にハービンジャー産駒が入った点からも、粘着力が求められる戦いとなったのは明白だろう。

 ディアドラは今回のVを含め、稍重~重で〈2、1、1、1〉。馬券圏外に飛んだ稍重の桜花賞も、4角16番手からメンバー最速上がり(3F34秒9)を繰り出している。2走前には洋芝の札幌(稍重)で勝利。実績、血統から道悪適性は疑いようがなく、恵みの雨となったのは間違いない。小回り戦を意識したローテを含め、全てがかみ合って戴冠を成し遂げた。

 1番人気アエロリットは7着。馬場や距離など敗因はいくつか考えられるが、きょうは自分のリズムで走れなかった。序盤は終始、ファンディーナが外からプレッシャーをかける形。鞍上が抑えるのに苦労する面も見られ、同じハイペースでも単騎逃げの前走時とは中身が違う。まだ好走に条件が付く現状。この敗戦を糧に、さらなる成長を期待したい。

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