【クイーンC】メイゲツ賞金加算だ

 「デイリー杯クイーンC・G3」(14日、東京)

 デビュー前に“厩舎の一番馬”とも言われたディープインパクト産駒メイショウメイゲツが、初のタイトルを奪取するべく府中のマイル重賞に駒を進めてきた。父譲りの決め手が生きる舞台は歓迎。牝馬クラシック戦線へ、賞金加算をもくろんでいる。

 “メイショウ”の冠で知られる松本好雄氏が、現3歳世代で唯一抱えるディープインパクト産駒。毎年60頭以上を保有する名物オーナーの期待馬メイショウメイゲツが、牝馬クラシックへ向けて賞金加算を狙う。

 デビュー前から美浦トレセンで“走る”と評判となり、昨年8月の新馬戦は単勝1・9倍でV。だが、その後は16・4・5着に敗れている。「3走前のアルテミスSは放牧明け。変に馬が燃えちゃってね。ここ2走は脚を余しているから」と小島勝助手。敗因が明確だからこそ、その表情に悲観の色は見られない。

 430キロ前後のコンパクトな馬体。小柄でもそのバネは極上だ。「今の美浦坂路は少し体が緩いと真っすぐ走れない。でも、この馬は横ブレしないんだ。体幹がしっかりしている。それに体も柔らかいよね」。父をほうふつとさせるバランスの良さに、小島勝助手はA級の資質を感じずにはいられない。

 「アルテミスS以降は放牧を挟まずに厩舎で調整。長くここにいる影響で、いいリズムがつくられているのかもしれない。カイバもしっかり食べいるね」と出来は高いレベルで維持している。決め手の生きる広い府中でうっぷんを晴らした先には、クラシックの夢が待っている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス