【みやこS】インカン豪快差しV

 「みやこS・G3」(9日、京都)

 2番人気のインカンテーションが、今までの先行スタイルとは違う“差す競馬”で2度目の重賞制覇。3連勝を決めて、G1のチャンピオンズC(12月7日・中京)へ弾みをつけた。2着には9番人気のランウェイワルツ、3着にはナムラビクターが入った。

 見事に昨年2着の雪辱を果たした。オープン特別を連勝中だった4歳馬インカンテーションがG1の前哨戦を突破して、3連勝を決めた。「道中の手応えが終始楽でしたし、直線の反応も抜群。強かったですね」。今秋のスプリンターズSで初G1制覇を飾り、売り出し中の大野が快勝劇に目を見張った。

 何より鞍上自身が驚いたのが、その勝ち方。いつもは先行策を取る馬だが、1角での位置取りは10番手。羽月師は「あの位置からでは厳しいのでは」と顔をしかめていた。大野も「思ったほど前に行けなかった」と不安がよぎったが、それも一瞬。馬に戸惑った様子はなく、気分良く中団後ろで我慢した。

 勝負どころでゴーサインを送ると、ギアを一気に上げて追撃を開始。伸びあぐねる有力馬を尻目に、直線外から豪快に差し切った。

 予想外の展開での勝利に指揮官は「一気に相手が強くなっていたし、外枠の不利もはねのけてしまった。頭の下がる思いです」と感嘆。「次はもちろんG1へ。左回りは合っている馬ですし、このままの勢いでいきたい」とダートの頂上決戦を見据えた。

 「差す競馬でも結果を出せたのは大きい。精神面で成長しています」と大野がうなずいたように、ここにきて本格化ムードにあるインカンテーション。勢いと若さを武器にさらなる飛躍を狙う。

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