【京成杯AH】クラレント必勝リハ

 「京成杯AH・G3」(14日、新潟)

 サマーマイルシリーズで現在首位のクラレントは10日、栗東坂路で最終リハを敢行。4F55秒1と時計は目立たなかったが、好調をキープしている。前走、中京記念を制したサダムパテックは栗東坂路で軽やかな走り。陣営は好感触をつかんでいる。

 クラレントは栗東坂路で最終追い切りを行った。異父弟レッドアリオン(西宮Sに出走予定)とのスパーリングで併入したが、表示されたタイムは4F55秒1‐39秒5‐13秒0。

 橋口師は「53秒前後を想定していたので正直、不満です。いくらケイコ駆けしないと言っても、55秒もかかるなんて…」。だが、そんな落胆ぶりが微笑に変わるまで、数分もかからなかった。上がり運動に戻ってきた愛馬はすっかり呼吸が整い、歩様も柔軟で滑らか。舌鋒(ぜっぽう)もまた滑らかに変わる。

 「体調そのものは悪くありません。太め感もなく、前走時と同じ状態で出せるのは間違いないですよ」。

 またがった山手助手も「馬場状態が悪いと動かない馬。荒れた馬場でしまいが13秒0なら上々だし、動きは確かでしたよ」と同調した。

 強かった前走を振り返る師の言葉が弾む。好騎乗で能力を引き出した田辺について「クラレントにはテン乗りだったのに、最高のレースをしてくれた。今、旬のジョッキーだと感じました」と褒めちぎった。

 サマーマイルシリーズのチャンピオンが懸かる一戦。橋口師は「勝てば文句ないんでしょ、勝てばね」と最後は笑顔で“勝利宣言”をやってのけた。

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