【レパードS】アルヴィス連勝の気配

 「レパードS・G3」(10日、新潟)

 伸び盛りの良血馬が躍動した。ユニコーンSの覇者レッドアルヴィスが6日、栗東坂路で力強いフットワークを披露。重賞連勝に向けて好ムードを漂わせた。新潟コースは初めてになるが、全3勝が左回りと舞台設定は望むところ。第1回の覇者にして、厩舎の偉大な先輩・トランセンドの蹄跡をなぞり、秋への飛躍を見据える。

 良血馬が力強い脚さばきで好調をアピールした。

 レッドアルヴィスは栗東坂路を単走。残り2Fで鞍上から軽く合図を送られると、最後まで集中力を切らすことなく駆け上がった。タイムは4F54秒0‐39秒2‐12秒5。「予定通り。先週もしっかりとやっているし、馬は仕上がっています」と安田師は納得の表情を浮かべた。

 異父兄は12年のNHKマイルCを制したカレンブラックヒル。前走のユニコーンSでは後続に2馬身半差をつける完勝で、血統に裏打ちされた走破能力の高さを改めてアピールした。「今回は距離がマイルから千八になりますが、蛯名ジョッキーは“大丈夫”だと言っていたし、融通は利くと思います」と重賞連勝に自信を見せる。

 勝ち鞍3つは全て左回りで挙げたもの。新潟は初めてとはいえ、舞台設定としては望むところだ。「使いたいレースは全部左回り。秋は武蔵野S(11月15日・東京)を使って、チャンピオンズC(12月7日・中京)に行くのが目標」と指揮官は今後のローテを口にする。報道陣から「ドバイも左回り」と水を向けられると、「来年は(オールウェザーではなく)ダートだしね。夢が広がりますよ」と期待をにじませた。

 偉大な先輩にも続きたい。レパードSの第1回(09年)覇者は同厩舎のトランセンド。「後を追ってもらいたいですね。今回も強い馬はいるけど、ここで頂点に立って秋へ」。きっちりと結果を出して、さらなる高みを見据える。

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