【小倉記念】サトノノブレス夏速ロード
「小倉記念・G3」(10日、小倉)
ドリームジャーニーで08年の小倉記念を制覇。昨年は、3歳馬ラブリーデイを投入して2着。そんな池江厩舎が今年、明確な戦略を持って送り込んできたのが、サトノノブレスだ。真夏の小倉での戦いを選択したのは、秋を見据えてのこと。新潟記念(9月7日・新潟)だと日程がタイトになり、その後に影響を及ぼしかねない。だが、小倉記念であれば、十分なリフレッシュ期間を確保することができる。その道筋にブレはない。
「しっかりとここは勝ち切りたいですね」。賞金を加算して秋のG1へ向かう青写真を描く池江師の言葉通り、6日の最終追い切りは熱を帯びていた。栗東CWでサトノアラジン(3歳1000万下)を前に見る形でスタート。大きなストライドでチップをはじき飛ばした。パートナーに1馬身ほど後れを取ったが、6F83秒2‐38秒4‐12秒0を刻んだ。
「やるごとに良くなっています。逃げる必要もないですから競馬はしやすいと思います。あとは馬場ですね。跳びがきれいなので、良馬場の方が…」。
週末にかけての天候は、台風の影響で微妙な状況。そこに言及した指揮官は一瞬、表情を曇らせた。それでも、昨年の菊花賞2着馬。G1へと続くゴールから目をそらすわけにはいかない。