12歳トウカイトリック引退、乗馬へ

 10年阪神大賞典など重賞で3勝を挙げたトウカイトリック(牡12歳、栗東・野中)が、8日付で競走馬登録を抹消することが決まった。ディープインパクトと同世代で、天皇賞・春には昨年まで8年連続で出走するなど長距離戦で活躍。“年男”として迎えた今年1月の万葉S(4着)がラストランとなった。

 通算成績は63戦9勝(うち海外2戦0勝)、獲得賞金は5億5038万8000円。この現役最高齢平地オープン馬の引退により、JRAのエルコンドルパサー産駒の現役馬は全て姿を消した。

 野中師は「先週速い調教をしたらいつもより重い筋肉痛が出た。馬が“合図”を出している感じがしたので、このへんが潮時と思ってオーナーと相談して決めた」と説明。「思い出は初重賞制覇(07年ダイヤモンドS)、10年の豪州遠征、ステイヤーズS制覇(12年)などいろいろある」と感慨深げだった。今後は京都競馬場で乗馬に転身する予定。「ぜひ天皇賞・春の誘導馬をしてほしい」と期待を寄せていた。

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