ありがとう、フラッシュ…中山で引退式

 10年日本ダービー、12年天皇賞・秋を制したエイシンフラッシュの引退式が23日、中山競馬場で昼休みに芝コースで行われた。右前球節の捻挫で22日の有馬記念を直前で回避。当初は引退式に替えて関係者のメモリアルトークショーを行う予定もあったが、ファンに雄姿を披露した。

 「我慢強くひたむきに走り、弱みを見せない強さを持っていた」と藤原英師。ダービーを制した内田博が「フラッシュの子どもに乗りたい」と笑顔を見せれば、天覧競馬の天皇賞・秋を勝ったM・デムーロは「一生忘れることのない思い出」と胸を張る。今年3月に亡くなったオーナーの平井豊光氏に代わって出席した平井克彦氏は「父にとってかけがえのない馬でした。ありがとう、お疲れさま、そしてこれからもよろしく」と結んだ。

 今後は北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬に。「総額4億8000万円でシンジゲートが組まれ、種付け料は150万円となります。サンデーサイレンス系に付けられるのはいいですね」と、社台ファーム代表の吉田照哉氏は活躍に期待を寄せた。

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