「中山金杯・Ｇ３」（１４年１月５日、中山）

　東の１４年中央競馬開幕を飾るのは恒例の古馬１０Ｆのハンデ戦。明け４歳での飛躍を期すケイアイチョウサンが好ムードだ。レースを使われるごとに地力を強化し昨年後半は重賞戦線で奮闘。リフレッシュ効果も十分で、ここで重賞２勝目を決めるか。有馬記念を回避しじっくり態勢を整えてきたオーシャンブルーも、復活のノロシを上げたい。

　１４年はケイアイチョウサンにとって飛躍の一年になりそうだ。小笠師は「いいタイミングで放牧に出すことができた。体に幅が出たし、この休養で馬が変わった」とパワーアップを遂げた姿に目を細める。成長力に富むステイゴールド産駒らしく、確実な上昇曲線を描いている。

　初Ｖまでに５戦を要し、２勝目もトータルで９戦目。「使いながら良くなってきた馬」と師が話すように、春までは決して目立つ存在ではなかった。だが６月にラジオＮＩＫＫＥＩ賞を制すると、続くセントライト記念で５着。Ｇ１の菊花賞でも勝者エピファネイアにこそ完敗だったものの、２着サトノノブレスとは０秒３差の５着と奮闘を重ねてきた。

　「菊花賞では力をつけているところを見せてくれた。初の関西遠征、長丁場の一戦で頑張った」と振り返る。ここ３走でコンビを組んでいるのは横山典。３走前は内の狭いスペースから一瞬で抜け出し重賞初Ｖを飾った。師は「横山騎手がこの馬のことを分かってくれている」と、鞍上に全幅の信頼を寄せる。

　「京成杯（３着）やセントライト記念で上手な競馬を見せているから」とコース変わりは心配していない。またハンデも５５キロなら何ら問題はあるまい。中山で行われた１３年最後の重賞・有馬記念でＶを決めたのはオルフェーヴル。１４年のスタートも同じステイゴールド産駒が決める。