「オールカマー・Ｇ２」（２２日、中山）

　１８日、本番に向けた僚馬２頭の美浦Ｗでのテストマッチは、老雄に軍配が上がった。マイネルキッツ（牡１０歳、美浦・国枝）が先導役を努める。サトノアポロ（牡５歳）は２馬身追走し、４角でインから馬体を併せた。だが、手応えの差は歴然。キッツは馬なりのまま、仕掛けるパートナーを横目に併入を決めた。

　６Ｆ８４秒０‐３９秒４‐１２秒７。キッツと初コンビを組む柴田大は「イメージとは全然違いました。外めを回っていい時計が出た。フレッシュだし、機敏ですごく軽い走りをする。年齢を言われなければ分かりません。この動きなら楽しみです」と目を丸くした。

　アンチエイジングに成功したような若々しい動きに、国枝師は「１０歳とは思えないほどフレッシュで体の張りもいい。まだ頑張れる。トウカイトリックに負けたくないね」と、昨年のステイヤーズＳを１０歳９カ月３日で制覇し、ＪＲＡ平地重賞優勝の最高年齢記録を樹立したライバルの名前を挙げた。

　また、６Ｆ８３秒６‐３９秒０‐１２秒７をマークしたサトノアポロについて指揮官は「ケイコは動かない方だが、最後まで一生懸命に走っていた。追いかけての併入だから、いいんじゃないかな。順調に夏を越えたし、気持ちは穏やかになった。前は周りに馬がいないとトボけたが、少しは解消された。何とかしてほしい」と及第点を与えた。

　ジャパンＣ（１１月２４日・東京）を目指すキッツ、天皇賞・秋（１０月２７日・東京）が目標のアポロ。始動戦を理想な形で迎えることができそうだ。