【ローズS】マンボ初戦から全開だ!

 「ローズS・G2」(15日、阪神)

 オークス馬メイショウマンボは11日、栗東CWで併走馬を圧倒。秋華賞(10月13日・京都)のトライアルながら、本番並みの仕上げで臨む。同3着デニムアンドルビーは栗東CWで“大混雑”のなか鋭い動きを披露。こちらも好仕上がりで秋初戦を迎える。

 夜明け前の栗東CW。メイショウマンボが、オークス馬の片りんを見せつけた。ゴール前100メートル。武幸が手綱を力強く前後させると、併走相手を一瞬のうちに5馬身突き放した。

 「前半はセーブして、上がりを伸ばして」という陣営の指示通り、外のメイショウキラリ(4歳1000万下)を3馬身ほど後ろから追いかけた。スローラップに、マンボは行きたがるそぶりを見せたが、鞍上が手綱をがっちり絞ってエスコートした。

 ハロン標ごとにピッチを上げ、直線で手綱を緩めるとマンボの独壇場。ステッキが連打されるキラリを馬なりで交わし、気を抜かないように手綱をしごくと一気に差を広げ、6F81秒3‐37秒9‐12秒1。「時計もですが、動きが良かったです。先週(6F79秒4)重たい馬場でテンから負荷をかけたことで、さらに良くなってました」と武幸は笑顔を見せた。

 「春はオークスこそ勝ったけど、ゲート練習をしながら(クラシックの優先出走)権利を取らないといけなかったし、体もひ弱でした。それが夏場、休ませたことで体がしっかりして大きくなってます」と、主戦は春からの成長に目を細めた。

 オークスから3F短い初の1800メートルとなるが、瞬発力を生かせる外回りコースだけに「レースはしやすいと思います」と武幸。「本番(秋華賞)はこの次ですが、トライアルとしては万全の態勢です」と胸を張った。叩き台という意識は毛頭ない。メンバー中ただ1頭のクラシックホースが、秋初戦から輝きを放つ。

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