【京成杯AH】エクセラントV大舞台へ

 「京成杯AH・G3」(8日、中山)

 サマーマイルシリーズ最終戦は3番人気のエクセラントカーヴが4連勝で重賞初制覇。直線で力強く抜け出して、後続の追撃を振り切った。今後はマイルCS(11月17日・京都)を目指していく。2着には2番人気のダノンシャーク、3着には7番人気のゴットフリートが入り、1番人気のルナは10着。なお、11着のフラガラッハが

同シリーズの王者に輝いた。

 季節が秋へとバトンタッチする直前、限りない可能性を秘めたヒロインが誕生だ。3連勝中のエクセラントカーヴはさらに勢いを増し、既成勢力を一蹴。秋のマイル路線を占う一戦を制し、大舞台への挑戦権を獲得した。

 テイエムオオタカが機先を制しハナへ。ルナは先手を奪還するのに骨を折った。この2頭が果敢に飛ばし、2、3F目が10秒6‐10秒8とスプリント重賞並みのハイラップ。先行勢が墓穴を掘る流れのなか、自分のペースを死守する。4角で外に持ち出すと勢いの差は歴然。手応え十分に直線半ばで先頭に躍り出る。ダノンシャークが懸命に追い上げたが、戸崎圭の左ステッキに応えて突き放した。

 鞍上は「しまいは切れる馬なので、自分の競馬をしようと心掛けました。前はいつでもかわせる手応え。後ろの馬だけ気をつけて仕掛けた。落ち着きが出てきたのが結果につながっていると思う。連勝を止めずに重賞を勝ったので今後が楽しみです」と、完璧な勝ちっぷりにうなった。

 デビュー戦を勝った当時は牝馬クラシックの有力候補の声も上がった。3歳時は伸び悩んだが、埋もれていた素質が一気に花開いた。

 吉田照哉オーナーは「4角で外から取りつき、楽に抜け出した。これは強い、と思ったね。折り合いがつくし乗りやすい馬。牝馬でハンデが軽かったにしろ、こういうことができる馬は少ない」と満面の笑み。「1戦挟むかは未定だが、もちろんマイルCSに行きます」とG1を見据える。実りの秋はもうすぐだ。

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