「セントウルＳ・Ｇ２」（８日、阪神）

　歴史は繰り返した。最強スプリント王のロードカナロアは、ハクサンムーンを首差とらえられず敗戦。昨年に続き、秋シーズン初戦のセントウルＳは、２着と苦杯をなめる結果に終わった。

　岩田は「脱力感でいっぱいだわ」と連勝が５でストップしてガックリ。「去年と同じで休み明けで少し反応が鈍かったかな」と敗因を久々に求めた。レースは３番手の絶好位から運び、ハクサンムーンを徹底マーク。最後に馬体を並べるところまでいったが、３カ月ぶりの分、身上の鋭い末脚が使えなかった。ただ、連勝が止まっても悲壮感はない。

　「状態は去年よりいい。スプリンターズＳではばん回したい」と岩田が拳を握り締めれば、安田師も「今回は残念ですが、逃げ馬のペースでしたし、仕方ない。次の大きいところで借りを返します」とリベンジを誓う。叩いた次走はカナロアの真価を見せつける。本番で“倍返し”だ。