昨年１１月の落馬負傷から復帰を目指している佐藤哲三騎手（４２）＝栗東・フリー＝が１６日、ラジオの競馬中継に出演するため阪神競馬場を訪れた。番組では「もどかしいところはあるけれど、今はなるようにしかならない」と心境を語った。

　５月１０日に２３時間にわたる負傷後２度目の手術に臨んだ。長時間の手術だっただけに「今までにないきつさだったが、医者にはいい感じに治っているよと言われた」と明るい表情だった。

　この日のように競馬を見ることにも前向き。「今回は応援してもらっている人の声がすごく届いた。（デビューから２戦でコンビを組んだキズナを生産したノースヒルズの）前田社長にも温かい言葉をもらった。約束は果たしたい」と復帰に向けて強い意欲を見せた。

　まだ入院生活を送っているが、外出許可も出るようになった。「キズナの“どや顔”を見に行きたい」と夏には鳥取県の大山ヒルズを訪れるつもりだという。