【フィリーズR】リアーナ雪辱へ合格点

 「フィリーズレビュー・G2」(10日、阪神)

 桜の切符を巡る争いはますます、し烈だ。東西トレセンで6日、最終追い切りが行われ、サウンドリアーナは初コンビの戸崎圭を背に栗東坂路で力強い脚さばきを披露し、好調をアピールした。17着に大敗した阪神JFの雪辱を期す。

 先週“JRA所属騎手デビュー”を果たした名手が、納得の笑みをこぼした。サウンドリアーナは栗東坂路でサウンドマンデュロ(4歳500万下)と併せ馬。先行するパートナーに半馬身先着を許したが、終始しっかりとした脚さばきで4F55秒2をマークした。

 この日、初コンタクトのため美浦から駆けつけた戸崎圭は「先週結構やっているそうなので、無理追いはしなかった。しまいを伸ばすタイミングが合わなかったけど、悪くなかったと思います」とうなずく。「どっしりとした馬で素晴らしいですね。折り合いが難しいと聞いていたけど、スピードやレースセンスを感じる」と賛辞を並べた。また見届けた佐藤正師も「今週は時計うんぬんよりも、折り合いとジョッキーに感触を確かめてもらうことが目的。こちらに帰ってきてからあまり日がないけど、ここまで順調に来たんじゃないかな」と合格点を与えた。

 前走の阪神JFは3番人気に推されながらも17着。まさかのブービーに「体重(10キロ増)もあったし、オーバーワークもあった。もろもろ(の要因)が重なった」と師は振り返った。マイルも守備範囲ながら、上がり最速で勝った新馬戦、のちの2歳女王ローブティサージュに完勝したファンタジーSと、ベストは間違いなく7Fの舞台。「ケレン味のない競馬ができそう」と無敗の距離を心待ちにする。

 「ジョッキーの腕は一流だからね。あとは馬の良さを引き出してくれれば」と指揮官が期待を膨らませれば、鞍上も「まだ枠は出ていないけど、これまでのビデオを見てイメージはできている」と、ねじり鉢巻き。持ち前の決め脚でライバルをねじ伏せ、本番でも堂々主役を張る構えだ。

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