【競輪】五輪メダリストがガールズ参戦

 昨年復活したガールズケイリンに、海外から五輪メダリストが参戦だ。26日に来日したカーリー・マカラク(25)=オーストラリア=は、ロンドン五輪チームスプリントで銅メダルを獲得した、自転車競技ではトップクラスのアスリート。ガールズケイリンの短期登録制度を利用し、3月8~10日の京王閣デイリー杯を皮切りに31日まで参戦。同じく初来日のペイジ・パターソン(18)=ニュージーランド=と2人で、ガールズケイリンに新たな風を吹き込む。

 ブルーの瞳を輝かせながら、マカラクは初めて日本の地に降り立った。24日まで、ベラルーシのミンスクで世界選手権自転車競技大会トラックレースを戦ったばかりだ。

 ロンドン五輪チームスプリント銅メダル獲得など、20カ国を転戦しながら華々しい実績を残してきた。自転車競技の世界では名前を知らないものはいないトップアスリートだ。先の世界選手権ではケイリンなど4種目に参加。メダルには届かなかったが、「体調には問題はない」と笑顔を見せた。

 今年になってすぐ、日本のガールズケイリン参加のオファーを受けた。迷うことはなかった。「これまでのキャリアにプラスになるから興奮した」と意欲的に参加を決意。メキシコで行われたワールドカップ第3戦(1月17~19日)のときには、ガールズケイリンのエース・加瀬加奈子からあいさつされた。「心強かったし、競輪で対戦するのがドキドキする」と加瀬とのファイトを早くも心待ちにしている。

 「タイムトライアルなどは競技に集中するけど、(7人で同時に走る)競輪はひとつの作戦にとらわれず、フレキシブルに戦える。基本は後ろから攻めていきたい。前にいると下がってしまってからは力を使い果たしてしまいそうだから」と初めてになる日本の競輪も研究してきた。「私はハイパワーを持っているけど、それを持続することが課題。それを克服するためにも長い距離を踏む競輪はうってつけの種目」と新たなチャレンジへの思いは強まるばかりだ。

 これまでは屋内ばかりで戦ってきた。しかしマカラクが参加する日本の3開催は、まだ春を待つ季節に屋外で行われる。加えて、京王閣と松戸はナイター開催だ。「(経験のある)日本人のアドバンテージになるけど、ベストを尽くすだけ。自分は強いライダー。また各国のライダーが幸運を祈ってくれた。出場するレースは全部勝ちたい」。実力者らしく、力強く言い切った。オーストラリアから来た刺客が、世界の脚を見せつける。

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