角居師、障害者乗馬普及イベントに協力

 「サンクスホースデイズ 」(22~24日・神戸しあわせの村)

 22日から24日まで神戸市北区の「神戸しあわせの村」で、障がい者乗馬の普及イベントが行われる。実行副委員長を務めるのは角居勝彦調教師(48)=栗東。馬の本来の魅力を伝えなければならない、そして障がい者の方に笑顔を‐。その信念のもと、障がい者乗馬が広く受け入れられる環境整備を進めている。

 引退後に繁殖馬や乗馬として迎えられる競走馬は一部に限られる。「どうすれば馬が生きられるんだろう」‐。角居師が障がい者乗馬に携わることになったきっかけは、自然な疑問からだった。

 障がい者乗馬は想像以上の効果が得られるといわれる。身体的な障がいを持つ人は関節が柔らかくなる、血行が良くなるなどの効果が得られ、精神的な障がいを持つ人は社会復帰のきっかけとなることもあるという。「“子どものこんな笑顔を見たことがない”と言われる家族の方もいらっしゃいます」と角居師は柔和な笑みを浮かべる。

 日本では“馬=競馬”のイメージが強い。そのため、本来の姿が誤って伝わっていることも多い。「競走馬は攻撃的というイメージを持たれていますが、本当は人に優しくて、優しい目をした好奇心旺盛な動物なんです。馬の名誉のためにも、一生をかけても惜しくない動物と思っている私たちが、その魅力をもっと伝えなければならない」。その信念のもと、障がい者に広く受け入れられる環境整備を進めている。

 活動から波及した『サンクスホースデイズ』は今回で4回目。「健常者の方にも来ていただきたい、今はお金をかけてでも、地元の人たちに関心を持ってもらいたい」と支援を惜しまない。「先々は地元産業が協力してくれれば。そうなれば、安く、障がい者が移動しないで参加できるようになり、たくさんの地域に波及させることができるのでは」。馬でつながる支援の輪が広がり続けていくことを願っている。

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