【エ女王杯】波乱の主役イサベル

 「エリザベス女王杯・G1」(11日、京都)

 目標にしていたマイルCSが除外確実。目標を牝馬G1に切り替えたマイネイサベルは、当週が松岡正海騎手(28)=美浦・相沢、1週前には水野貴広調教師(40)=美浦=が追い切りにまたがり、きっちりと仕上がった。あとは課題の距離を克服し、自慢の末脚を爆発させるだけだ。なお、枠順は9日に確定する。

 マイネイサベルの追い切り直前、いつも陽気な松岡が真剣な面持ちでつぶやいた。「イサベルの調教は先生も乗っているだけに、レースより緊張するんだよね」。

 過去17戦、水野師は必ず1週前か直前追いで自らケイコをつけてきた。今回も1週前に騎乗。美浦Wで府中牝馬Sの直前追いより2秒も速い6F82秒2を出し、11F戦に対応するための味付けを施した。レース変更を余儀なくされた今回、渡されたバトンはいつも以上に重かった。

 指示は「先週やって体はできているので、しまいを確かめてリズムをつくってくれ」。松岡は手綱を押さえたまま、ゴール前だけ末脚を伸ばした。見届けた水野師は「百点をつけられる出来。最高の状態で出走できる」と満足しながらうなずいた。調教師から騎手につないだ追い切りで、見事に軌道修正に成功した。

 課題の距離について、水野師は「若干長い気はするが、オークスでも大敗してない。乗り方次第で克服できる」と騎手の腕を頼りにする。松岡は「強気なことは言えないが、こなしてくれると思う。前走でこの馬の形がしっかりした。脚をためて、しまいを生かしたい」と鮮やかに差し切った府中牝馬Sの再現を思い描く。

 「強い馬はいるが、クィーンスプマンテみたいなこともある」。主戦はブエナビスタが3着に敗れた09年の勝ち馬(11番人気)の名を挙げた。「ボクも(09年天皇賞・春の)マイネルキッツ以来、G1を勝っていない。人気にはならないけど、穴党の方はどうぞ」。舞台は直線の長い外回りコース。大本命ヴィルシーナ目掛け、波乱の主役・イサベルが淀のターフを切り裂く。

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