【天皇賞】ナカヤマナイト本格化

 「天皇賞(秋)・G1」(28日、東京)

 いよいよ本格化だ。ナカヤマナイトは24日、美浦Wでエイブルサクセス(4歳1000万下)を8馬身、ブリッツェン(6歳オープン)を4馬身追走。最終コーナーで内に潜ると瞬く間に抜け出し、リードを保ったままゴール板を駆け抜けた。

 6F80秒9‐37秒7‐12秒4。またがった柴田善は「春よりしっかりしてきた。ケイコでも力みがなくなった」と成長に目を細める。「ヨーロッパでいろいろ経験したことがきっかけとなって、ワンステップ上がったんだろう」。昨秋のフランス遠征が実になっていると分析した。

 オールカマーは10キロの馬体増で完勝。二ノ宮師は「幅が出てきた。何回も使える馬ではないのに、前走後は思ったより早く疲労が回復した。精神的にも肉体的にも上がってきた」と、完成の域に入っていることを実感している。

 充実一途で迎える一戦。師は「強い馬がいるし、胸を借りるつもり」と謙遜するが、主戦は「共同通信杯を勝ったし、東京はいい。この馬の競馬ができればいいところはある」と野心を隠さない。旬のステイゴールド産駒が、秋の盾も頂く。

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