【菊花賞】ウチパクに手応え!V確信

 「菊花賞・G1」(21日、京都)

 先週の借りは菊できっちり返す。皐月賞馬VSダービー馬、そして内田博VS岩田で盛り上がるクラシック最終戦。ヴィルシーナに騎乗した秋華賞で鼻差2着に敗れたウチパクは、ゴールドシップを2冠に導くことで、岩田の秋G13連勝という野望を打ち砕く構えだ。

 「負けたことは悔しいけど、ジェンティルドンナをあれだけ苦しめたヴィルシーナはやっぱりすごい」と秋華賞を振り返る。先週とは立場が変わって、今週はおそらく1番人気。「ダテや酔狂でダービー馬にはなれない」とディープブリランテを持ち上げながらも「ゴールドシップの力を出し切れれば十分過ぎるほどのパフォーマンスができる」と胸を張った。

 17日の最終追い切りには騎乗しなかったが、神戸新聞杯の完勝で勝利を確信しつつある。「強かった。外から徐々に上がっていって、力でねじ伏せた。あのレースができたから自信を持っていける。すごいレースができると思う」。折り合い面にも問題はなく、距離への不安はない。「3000メートルというよりも、ゴール板を一番で駆け抜けることしか考えていない。上がり馬もいるから油断をせずに、うまくリズムに乗せられれば」と前走以上の圧勝劇すら予感させる。

 今月上旬には第2子が誕生し、公私ともに充実している。「順調に育ってほしいね」と、この時ばかりは優しい父親の顔をのぞかせた。責任感を一層増した剛腕が、今度こそ生まれたばかりの子供にG1勝利の報告をする。

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