【オート】サトマヤ無念…女子Vならず

 「若獅子杯争奪戦・G2」(26日、山陽オート)

 史上初の女子戴冠はならなかった。オートレースで女子選手初の優出を果たした佐藤摩弥(20)=川口・31期=が、初Vに挑んだ優勝戦は、果敢に逃げたものの、4周1角で岩見貴史に内からかわされると徐々に後退。健闘及ばず8着に敗れた。

 小柄で可憐なサトマヤが、全国のファンが見守る中で臨んだ大一番。25日の準決勝(3100メートル)は2着に逃げ粘り、オート史上初の快挙を成し遂げたが、距離が4100メートルに延びたG2優勝戦では力が及ばなかった。

 スタートは普通に出て逃げたが、同期の青山周平を1角で捕らえた40線最内の岩見貴史に、1周ごとに差を詰められた。そして、4周1角で内からかわされると、あとはズルズルと後退した。

 しかし、未体験ゾーンだった7~8周目は青山と7着争いを演じて、ファンを沸かせた。「リラックスして乗れました。8周戦は長いので、厳しいとは思っていましたが、青山に内を突かれたのが一番悔しい。今回はタイヤとセットでここまで勝ち進めました。この経験を今後に生かしたい」と振り返った。

 44年ぶりに誕生した女子レーサーとして坂井宏朱さん(故人)とともに脚光を浴びたのが昨年7月のデビュー戦。坂井さんが1月の練習中に殉職してからは、マシンに坂井さんの思いも乗せて走ってきた。初優勝は持ち越したが、グレードレースで優出した自信は、サトマヤを大きく変えるはずだ。

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