【クイーンS】ユアーズ、鋭伸

 「クイーンS・G3」(29日、札幌)

 飛躍の秋へ。札幌、函館競馬場で25日、追い切りが行われ、アイムユアーズが新コンビの池添を背に札幌のダートを躍動。単走でしまい重点に追われ、シャープな動きを披露した。古馬とは初対戦になるが、52キロは大きな武器だ。直行を予定する秋華賞(10月14日・京都)へ向けて、Vで勢いをつける。昨年の2着馬コスモネモシン、奥手の血が開花してきたシースナイプも軽快な動きで仕上がりの良さをアピールした。

 肌寒さすら感じる朝一番の札幌のダート。公開調教に訪れたファンが見守るなか、秋の飛躍を誓うアイムユアーズが、曇天を吹き飛ばすような熱い走りを見せつけた。

 新コンビを組む池添を背に、5Fからしまい重点の単走追い。馬場の八分どころをゆったり回り、持ったままの手応えで直線へと向かった。鞍上のゴーサインにしっかりと呼応し、3歳馬らしく活気にあふれる動きでゴール板を突破。5F67秒2、ラスト1F11秒8の切れを発揮した。

 18日の1週前追いがファーストコンタクト。伝わった上昇度に、池添が好感触を口にする。「先週よりも時計を出す感じで強め程度に。反応は良かったし、しまいもよく伸びていた」。パートナーは秋へ向けての大事な始動戦。任された大役に気負いはない。「先週、今週と乗って、いいイメージを持って臨める」と力強くうなずく。

 オークス4着後は、福島県のノーザンファーム天栄へ短期放牧。英気を養い、秋をにらんで13日に札幌入りした。函館で過ごした2歳時は「おとなしかったし、キ甲も抜けていなかった。それであれだけ走ったのだから大したもの」と平塚助手。1年が経過し、コロンとしていた馬体は輪郭がくっきり。気性面でも「2歳時のようにボーッとはしていない」。たくましくなった姿で北の大地に帰ってきた。

 古馬と初対戦だが「コースは合うし、距離短縮もプラス。斤量差もあるから」と自信の表情。このあとは、秋の最大目標に掲げる秋華賞へ直行する予定。北の女王決定戦は結果はもちろん、勝ち方が問われる一戦になる。

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