解読不能の「古碑」iPhoneで読めちゃった!長年の風雨もなんの LiDARスキャナのすごさが話題

レーザー光の反射を利用して対象物や地形の距離を読み取るLiDARスキャナ。カメラ機能の向上のため近年のiPhoneにも搭載されていることで知られるが、今SNS上で大きな注目を集めているのはそれを利用した古碑の解読。

「最初なんて書いてあるかわからなかったんだけど(左)、LiDARスキャンしたら(右)読めた」とその模様を紹介したのは月をみるものさん(@bamboo4031)。

長年の風雨にさらされもはや何が書いてあるか解読不能だった石碑の文字が、LiDARスキャンアプリ「Polycam」を通すことでバッチリ鮮やかに浮かび上がる。

SNSユーザー達から

「すごいですね。趣味で先祖調査をしているんですが、墓石がだいぶ傷んでいて読み取れないことが多いんです。さっそく試してみようと思います」

「現地に遠征して写真撮ると同時にデータとしてとりあえず3Dスキャンして保存しとくのは後に役立つこと多そうですね」

「うおおお!

こ、これは、石碑研究者には必須のアプリじゃねえの!?

半紙と鉛筆で書いてあるのなぞって後で解読する手間が省けるぞ!!!」など数々の驚きの声が寄せられる今回の投稿について、月をみるものさんに話を聞いた。

ーーLiDARスキャナを使われるようになった経緯は?

月をみるもの:古墳めぐりが趣味で、石室を取り始めたのがきっかけです

ーーこのお写真を撮影された場所は?

月をみるもの:福岡県糸島市の伊都国歴史博物館です。博物館の展示に江戸時代の幕府領と福岡藩領の境界を示す古地図が展示されており興味を持ちました。見学が終わって出てくると、入り口のところに何か文字が刻まれた石が置いてあったので、ひょっとしてこれが?と思ってスキャンしてみた次第です。

ーースキャンしてわかったことは?

月をみるもの:この石は近くの山中の幕府領とその東側の福岡藩領の境界に置かれていたようです。江戸時代の土地争いの激しさと、当時の測量技術の正確さに驚きました。

ーー投稿の反響へのご感想を。

月をみるもの:こういう古い石の標識に興味を持つ人が意外にたくさんいるんだなぁとびっくりしました 

◇ ◇

誰もが手軽に試して楽しめる技術になりつつある3Dスキャン。ご興味ある方はぜひ一度お試しいただきたい。

(よろず~ニュース特約・中将タカノリ)

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