AKB板野、前田&篠田に送られ号泣

 27日に東京・秋葉原のAKB48劇場で行われる公演を最後にAKBを卒業する板野友美(22)が25日、東京ドームでのAKB5大ドームツアー東京公演最終日で卒業セレモニーを迎えた。自身が演出、構成を手がけ、ソロ歌唱あり、ナマ着替えありのバラエティーに富んだステージを披露。公演の最後には、卒業した篠田麻里子(27)と前田敦子(22)のサプライズ登場という予期せぬ演出を贈られ、「本当に幸せです」と号泣した。

 最後の最後にビッグサプライズが待っていた。AKBのコンサートでは異例のダブルアンコールで、この日2度目の「Dear J」を歌唱後、メンバーがステージに登場。さらに、ステージ袖から花束を持った前田、篠田が姿を見せると、板野は「知らなかったし…」と号泣した。

 篠田からは「海外だから見に行けない」と言われていたという。実際にファッションの仕事のため韓国に行っていたというが、「海外にいるのはホントだったけど、見に行けないっていうのはウソ」といたずらっぽい笑顔を見せた。前田は「間に合ったから来ました~」と声を弾ませ、4万2000人のファンも、粋なサプライズに大歓声を上げた。

 複雑な思いで友を見送ってきた。自身より後に卒業を表明し、先に卒業した篠田と一度は衝突。前田とも昨年、「卒業しちゃうって寂しさや、先に行かれちゃうっていう焦り」からぶつかったことを告白している。篠田と抱き合い、前田から花束を受け取った板野は「同期の子とは思い出があるから、(AKBに)敦子がいて、麻里子がいる中で卒業したかった。でもこうやって駆けつけてくれて、その前で卒業できて本当に幸せです…」と感激。複雑な思いは完全に氷解した。

 AKB48メンバーとしての活動は、27日の卒業公演を残すのみ。「AKB48が教えてくれたことを胸にまた一歩、踏み出したいと思います」とあいさつし、「本当に本当にありがとうございました」と深々と頭を下げた。AKBで初めて茶髪にするなど、メンバーきっての“個性派”が、最愛の仲間に見送られ、ステージを後にした。

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