黒島結菜「チーム作りは率先してやってくださった」“相葉監督”への感謝と助けられた野球の「リアル」を振り返る
映画「4アウト -もう一度、プレイボール-」が6日に公開される。身体障害者野球チーム「東京ブルーサンダース」創設の実話をもとにした感動作。特別協力のデイリースポーツが、キャスト、スタッフへのインタビューを連ねていく集中連載「直撃キャッチボール」の第2回は、相葉雅紀(43)演じる主人公の監督を支えるチームマネジャー役を熱演した黒島結菜(29)が登場。映画を通じて伝えたい障害者野球への可能性を含め、個人としても大好きと話す野球についての思いなどを語った。
封切りの日が迫り、黒島も「どういう映像になっているか撮影の時から楽しみだった。皆さんに見てもらえるのはうれしい」と気持ちが高まる。
プライベートでも球場へ足を運ぶ野球好き。「こんなにみんなが盛り上がって楽しそうな場所があると知らなくて。球場の雰囲気でスゴく好きになりました。隣の席の知らない人とも盛り上がってハイタッチをしたり」と魅力を語り、何よりも「球場で飲むビールがおいしい!」と笑った。
それだけに、野球を題材とした映画出演には素直に喜びを表す。「自分の好きなことを演じることができるのは楽しいし、素で気持ちが分かる。役にもスゴい厚みが出たと思います」と話した。
演じる高橋明日香は障害者の野球チームを支える立場の一方、障害を負ってプロ野球の夢を絶たれた弟・雅との関係性に悩む難しい役どころ。ただ、演技の助けとなったのも野球の“リアル”さだった。
「キャストには実際に障害者野球でプレーしている方、障害を持っていて初めて野球をやる方もいて、撮影の合間も一生懸命に練習をしていた。お芝居とお芝居じゃない間のリアルな時間を過ごした中で、弟とのシーンをどうリアルに持っていくかという感覚でした」と、作り込まずに自然に演じられたと明かす。
“相葉監督”への感謝も尽きない。「現場の真ん中で盛り上げて、みんなで食事へ行くなど、チーム作りは相葉さんが率先してやってくださった。本当に監督って感じでした」と振り返った。
成果は撮影にも如実に表れる。「本当に(試合で)ベンチにいる感じ。撮影をしているのか、野球をしているのか分からない。私もプレーしたい!って感じでした」と充実の時を過ごした。
選手の野球のレベルも「感動しました」と語るほど。「足が悪いので肩を鍛える-と肩がめっちゃ強い選手もいる。障害者野球は臨機応変。その障害と向き合って、受け入れて、試行錯誤しながらベストを尽くす。カッコいいなと思いました」と言葉に熱がこもる。
そして「みんな生き生きと楽しそうにお芝居も、プレーもしていた。こういう気持ちは忘れていたかもしれない」と役者として初心へかえる大切な瞬間ともなったようだ。
作品の意義の大きさも感じている。障害者野球は「ミスタープロ野球」長嶋茂雄さんが実行委員長を務め“もう一つのWBC”と呼ばれる世界大会を06年から実施。今年は第6回大会が北九州で開催されるが、まだ認知度が高いとは言えない。
「もっと知ってもらえれば、みんながよりよく野球を楽しめるんじゃないかなって。この映画を通して障害者野球を盛り上げていきたい」。映画への情熱と、野球への愛と-すべてを込めた作品が開幕の時を迎える。
◆黒島結菜(くろしま・ゆいな)1997年3月15日生まれ、沖縄県出身。中学3年時にウィルコム沖縄の「イメージガールコンテスト」で特別賞の「沖縄美少女図鑑賞」を受賞し、モデルとして同誌に出演。ソニー・ミュージックアーティスツに所属し芸能界入り。13年に映画「ひまわり~沖縄は忘れない あの日の空を~」で俳優デビュー。20年には映画「カツベン!」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。22年のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」では主演を務めた。
