映画化多数の人気漫画家、1年前の12月25日に死去していた 52歳 最後のX書き込みが独特
漫画家・魚喃(なななん)キリコ氏が昨年12月25日に52歳で死去していたことが1年後の25日、東京ニュース通信社から発表された。葬儀は近親者のみで営まれた。1年の時を経ての報告となったことは、故人ならびに遺族の意向によるものだという。
同社によると、魚喃さんは、数々の作品を通して人の普遍的な感情や真理を、独自の視点でひもとき、繊細な表現方法で多くの読者の共感を集めてきた。
映画化もされた代表作『blue』、『strawberry shortcakes』、『南瓜とマヨネーズ』をはじめとした作品群は、漫画表現の可能性を拡張し、時代を超えて読み継がれており、孤独や痛み、愛情といった人の内面を静かに、しかし確かな言葉と美しい線で紡ぎ出すことにより、多くの創作者や読者の心に深い影響を与えたとしている。
Xの最後の書き込みは2021年5月。「絵をキライになってから、もうどれくらい経つだろう。おそろしく遠い昔からだ。」と印象的な言葉を散文形式でつづり、中指を立てた女性をシンプルな線描で表現していた。
