役所広司“師匠”仲代達矢さん訃報にショック「突然のことすぎてコメントをする心情にありません」無名塾出身
映画「人間の條件」や黒沢明監督の「影武者」などに主演し、主宰する「無名塾」で後進を育てた俳優で文化勲章受章者の仲代達矢(なかだい・たつや、本名元久=もとひさ)さんが肺炎のため死去したことが11日、「無名塾」の公式ホームページで発表された。92歳。東京都出身。娘で歌手・仲代奈緒がみとった。5~6月に石川・能登での復興公演舞台で反戦劇「肝っ玉おっ母と子供たち」への出演が最後だった。通夜・告別式は近親者のみで行い、お別れの会などの予定はないという。
仲代さんが主宰する「無名塾」出身の役所広司(69)はショックを隠せず。「突然のことすぎてコメントをする心情にありません」と所属事務所を通じて心境を明かした。
役所は、仲代さんと妻・恭子さんとで立ち上げた「無名塾」の出身。初めて見た舞台が仲代さんの「どん底」で演劇の魅力に気づかされた。芸名も仲代さんが命名。役所勤めだったことに加え「役柄が広くなる」という思いも込められていた。
「無名塾」を「ダメ元で受けた」と言うが、当時の受験した200人でただ一人の合格者となった。その後は、大道具や端役として仲代さんの観察を続け、俳優が一つの役を作り上げていくさまを見て学び続けていた。
今では映画にドラマに絶え間なく出演する役所だが「師匠」と尊敬を続ける。「仲代さんに拾ってもらわなければこの世界にいませんから」と話すほどの恩人だった。
