ピエール瀧の目の付けどころを大ベテランの名優が絶賛「ピエールさんはそういうところがすごいんですよ」
俳優の小林薫(74)が11日、都内で、主人公の声優を務めたアニメ映画「ホウセンカ」の公開記念舞台あいさつを共演の戸塚純貴、満島ひかり、宮崎美子、ピエール瀧、木下麦監督と行った。小林は独房で孤独な死を迎えようとしている無期懲役囚の老ヤクザ役、ピエールはしゃべるホウセンカ役を演じている。
小林はある番組で今作の冒頭をモニターで見たことを振り返り、「わずかな時間でね、ピエール君すごいんですよ。やっぱり才能あるな、この人。僕なんか全くまったくないんで」と瀧を絶賛。
小林演じる老ヤクザが入っている独房の棚に本が4冊あったが、「(瀧は)『野球関係の本が2冊ありましたね』って、見てるんですよ。僕なんかボーッと見てたのに。本があることすら認識してなかったのに。2冊、確かにあるんですよ。僕はホントに後れを取って。ピエールさんはそういうところすごいんですよ」と説明した。
さらに「わざと街のノイズとして車の音とかを(演出で)入れてるのを、もうすぐね、『あのノイズはいですよね』って言うんですよ。そういう感性で見られるの、俺はけっこうすごいなと思って。俺ボーッと見てたんで。俺の中でなかったものが二つ出てきたんで、すごいなと思った記憶があるんですね」と、瀧の着眼点をたたえ、瀧は「褒めていただいて非常にありがたい限りです」と笑顔だった。
