ピエール瀧 復帰後初の舞台あいさつ「やるべき案件だと感じ取った」逮捕から5年 主演映画「水平線」

 ミュージシャンで俳優のピエール瀧(56)が19日、都内で行われた主演映画「水平線」(3月1日公開)の完成披露上映会、舞台あいさつに共演の栗林藍希(22)、足立智充(44)、内田慈(40)、小林且弥監督(42)らと登場した。

 瀧は2019年3月に麻薬取締法違反容疑で逮捕され、同4月に保釈されて復帰して以来、初めての舞台あいさつとなった。すでに映画では2021年の映画「ゾッキ」に出演し俳優業復帰を果たしているが、今回が復帰後初の主演にもなる。まずは「本日はお足元の悪い中、ありがとうございます」と集まった観客に感謝した。

 今作が長編映画監督デビューとなる小林監督とは2013年に映画「凶悪」でヤクザの兄貴と舎弟の役柄で共演し意気投合。今作は監督と俳優として再タッグが実現した。瀧は「凶悪という映画の中で僕は小林くんを撃ち殺すんですけど、殺した舎弟から主演をやってくれって言われたら断りにくい」と冗談で笑わせつつ、「監督として初監督作品は一生に1本しか作れない。僕に頼んできたということはやるべき案件だと感じ取った。初監督の主演を抜てきされるのは光栄なこと」と引き受けた理由を明かした。

 今回の作品では福島県のとある港町を舞台に、震災で妻を失い心に傷を抱えたまま、高齢者や生活困窮者を相手に散骨を請け負う主人公・井口真吾を瀧が演じる。

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