山口こうじ「今だからこそ歌える曲、今だからこそ書ける詞と曲」引っさげ46歳遅咲きデビュー オールドルーキー目標は紅白

 メジャーデビューにサムアップする山口こうじ
 エアギターをしてみせる山口こうじ
2枚

 シンガー・ソングライターの山口こうじ(46)が5月、シングル「AGAIN~春風の中で~」でメジャーデビューを果たした。オールドルーキーは「20代の頃に表現できなかった思いも、今なら人生のフィルターを通して伝えられる世代」だと胸を張る。

 母が好きなサイモン&ガーファンクルやかぐや姫などに影響されて中学1年生でギターを始め、天職だと確信。高校時代からライブハウスに出演してきた。全国を回って自らを鍛え、音楽一本で生活できるようになったのは30歳になったころだった。

 2500円のアルバムを3000枚完売させ、地元の北海道では500人規模のホールを埋めた。地元のFM局でラジオパーソナリティーを務め、北海道や東北でCMソングを提供するなど、着実に足場を築いてきた。

 メジャーデビューの話も何度かあったが、先方と方向性が合わず流れた。今回は「エルダー層に刺さるような歌いやすい歌もの」というレコード会社側の要望と、70~80年代のニューミュージック的な面もある山口の音楽性が合致。新たに20~30曲を作った中から、どこか懐かしい曲調の「AGAIN」がデビュー曲に決まった。

 山口は「今だからこそ歌える内容、今だからこそ書ける詞と曲を、40代半ばを過ぎてから発表できるのは、ぴったりなタイミングなんじゃないか」と“遅れてきた新人”である自分の立場を前向きにとらえている。

 7月14日には東京・目黒のブルースアレイジャパンでデビュー記念ライブを行う。山口は「僕らの世代からしたら、目指せ紅白ですよね」と、昭和生まれらしい目標を口にした。

 ◆山口こうじ(やまぐち・こうじ)1978年7月14日生まれ、北海道出身。06年、バンド「The Kojing Reavue」でHOT LINE北海道大会グランプリ。17年発売のアルバム「Fact or Fiction」は3000枚完売。18年、NetzTOYOTA YAMAGATAのCMに「今夜、夢を語りに行こう」、19年、中部カーサービスのCMに「そんなひまがあるならば」を提供。血液型B。趣味はスポーツ、スポーツ観戦、絵を描くこと。

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