芸歴5年以下大会で異例の大学生コンビ優勝 1度卒業も放送大学へ→学籍再取得で大学お笑い継続
芸歴5年目以内の若手芸人が対象の賞レース「UNDER5 AWARD2025」の決勝戦が22日、東京・新宿のルミネtheよしもとで開催され、決勝進出組唯一のアマチュアコンビ「あなたとネ」が総勢2420組の頂点に輝き、賞金100万円を獲得した。
マニアックな設定のコントで、爆笑をさらった2人はともに現役大学生。4年生の本郷(20)は進路を「ずっと迷っている」としていたが、優勝後には「芸人になります!」と満員の観客の前で宣言。事務所については「吉本さん行くのかそれ以外でまだ迷ってる」とし、その理由については「吉本に行ったら身勝手な行動は怒られるかなって。怖い」とぶっちゃけ、司会を務めたニューヨークや、審査員を務めたNON STYLEの石田明ら吉本芸人らも思わず笑みをこぼしていた。
同じ日大商学部出身で、本郷が1年生の時、3年生だったいしはら(24)とコンビを結成。先にいしはらは卒業したが、その後も大学お笑いを続けるべく「1万7600円払ったら入れる」として放送大学に入り直すという選択を取り、再び学生の籍を取得。
異例な道を歩む決断をした理由についていしはらは「ちょうど(日大を)卒業する時ぐらいに組んで、それが良くなりそうだったのと、同じサークルの先輩に友田オレさんとかいるんですけど『4年間やったほうがいいんじゃない』って言われて」と説明。R-1王者からの助言もあり、本郷とコンビ続けることが最適だったと結論づけた。
今後はキングオブコントなどの賞レースにも挑戦するという。本郷は「皆に愛される芸人になりたい」と即答で芸人としての理想像も語った。
審査員を務めた石田は「一番ウケてた」とし、佐久間一行は「珍しい笑いの取り方」とネタの着眼点を評価。また、かもめんたる・岩崎う大は「2人が一番無理して無く自分たちの笑いを表現していた」とし「特に5年目とかだと、お客さんの前で笑いを取るプロになるって意識が強いと思う。そこにカウンター気味に2人が存在していた。アンダー5であるべき優勝だった」と、アマチュアだからこそのネタでウケていたと絶賛した。
