小田和正 77歳7カ月 最年長ツアースタート 自己記録更新「最後まで行き着けるように頑張ります」

 アリーナツアーをスタートさせた小田和正(カメラマンⒸ岩佐篤樹)
 歌唱する小田(カメラマンⒸ岩佐篤樹)
 アリーナツアーをスタートさせた小田和正(カメラマンⒸ岩佐篤樹)
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 シンガー・ソングライターの小田和正(77)が1日、静岡市のエコパアリーナで、全国アリーナツアー「KAZUMASA ODA TOUR2025 みんなで自己ベスト!!」をスタートさせた。美しく澄んだ歌声で全20曲、約2時間にわたるステージで8000人のファンを魅了。77歳7カ月で全国アリーナツアーを行うのは、2年前に75歳で開催した小田自身の記録を更新する、史上最年長記録となった。

 小田は「こうしてまたみんなに会えることを非常にうれしく思います!」と再会を喜ぶと、フロアにめぐらされた200メートルの花道を歩き続けながら観客に歌いかけ、時には客席に降りてふれ合った。オフコース時代のヒット曲「Yes-No」では感極まったのか、言葉に詰まって目頭をおさえるしぐさもみせた。

 「今日のテーマは、最後まで転ばないでたどり着こうと。今のところなんとか歩いてますけど」と語りつつも、恒例のVTR「御当地紀行」の前に一度退場する際やアンコールでは花道を疾走するなど、健脚も披露。「みんなで自己ベスト!!」のツアータイトル通り、皆で楽しく過ごす時間となった。

 この日のセットリストは「ラブ・ストーリーは突然に」などの代表曲、昨秋にリリースした「自己ベスト-3」に初収録されてこの日がライブ初披露となる「その先にあるもの」と「すべて去りがたき日々」の新曲2曲、久々の「woh woh」など全20曲。所属事務所によれば、ファンが何を聴きたいかを模索する、小田自身が今伝えたい言葉・歌詞に込めたメッセージを届ける、という二つのテーマから決めていったという。

 77歳になった小田だが、週2回はジムに通い、パーソナルトレーナーもつけて体力維持を心がけている。1月から選曲に入り、3月中旬からは2勤1休でリハーサルを行って、この日の開幕に備えてきた。

 ツアーは10月1日の横浜アリーナまで13カ所28公演で31万人を動員。9月8日のあなぶきアリーナ香川で78歳になる小田は「最後まで行き着けるように頑張ります!」と約束した。

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