俳優の北村匠海が８日、都内で行われた、初監督を務めた短編映画「世界征服やめた」の公開記念舞台あいさつに主人公役の萩原利久、藤堂日向、井浦新と出席した。

　今作は、北村が高校時代に出会い多大なる影響を受けたポエトリーラッパー・不可思議／ｗｏｎｄｅｒｂｏｙさんの楽曲を原案に自ら企画・脚本。北村は「今やっと自分が監督という立場で映画に関わらせてていただき『世界征服やめた』が手を離れたんだって実感がまだ湧かない」と話した。

　キャストは北村とプライベートでも親交がある３人が集結。俳優業に加え、ＤＩＳＨ／／として歌手活動も行いマルチに活躍する北村が、監督として新たな一面を見せたことに井浦は「大御所感あったよね」と笑顔を見せると、藤堂も「初めて監督したとは思えなかった」と貫禄を感じた様子。北村は「どっかで演じていた可能性がある」と照れ笑いを浮かべた。

　また萩原は「僕は逆に最大まで（監督を）演じた匠海すら想像していたので『匠海は匠海だな』と思う機会が現場中は多かった」と回想。一方で「しいて言えば、違う匠海で言うと（北村は）やっぱ忙しいじゃないですか、常にいろんなのに出てるので」と前置きし、「毎日働いてるとひげをそるじゃないですか。でもあの撮影期間（北村）は演者じゃなかったので、ちょっとずつひげが伸びてくんですよね。ある意味レアな匠海を見たなって思う。『つるつるフォルム』の匠海に会うことが多かったので」とユニークに暴露した。

　これに北村は「３徹だったしね」と身を削り、今作に向き合ったことを苦笑いで明かしていた。