宝塚『新人公演』在り方見直し後、初の上演 主演の華世京「新公は貴重な体験、学びの場」

 宝塚歌劇団雪組の新人公演「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」が18日、東京宝塚劇場で上演。昨年9月の劇団員急死を受け、公演の在り方の見直しを図って以来、約4カ月ぶりの新人公演(新公)となった。

 新公は入団7年目までの劇団員だけで上演される公演で、本来は宝塚大劇場と東京宝塚劇場の本公演中に各1回上演されていた。だが今回、見直しを図る一貫で、今年1月~6月公演は東京宝塚劇場のみの上演となっている。

 研4(初舞台から4年目)で2度目の主演となった華世京(かせ・きょう)は、華のある堂々とした芝居と歌を披露。「宝塚(大劇場で)がなく、1回限りの新人公演。やはり新人公演は貴重な経験。明日からの本公演に生かしたい」とあふれる思いを、丁寧に言葉にした。

 『100回の稽古より1回の本番』ともいわれるように、実際に舞台に立つ経験が、成長に欠かせない。宝塚大劇場後、主演に抜てきされた劇団員は「今回見つかった課題を、東京公演に生かせるよう、さらなる精進をしていきたい」と決まって口にしていた。実際、宝塚と東京では見違えるほど変化してきた。

 今回、見直し課程で、暫定的に東京での1回公演に。稽古等の兼ね合いもあり、今後どのような形になるかは未定。主演を務めた華世も「貴重な学びの場が、当たり前にあるわけではない」と、1回にかける思いを口にしていた。

 宝塚はトップスターを頂点としたスターシステム。平成以降に就任した54人のトップで、新公を主演していないのはわずか1人だけ。主演した全員がトップになれるわけではないが、登竜門でありスターシステムの根幹をなしている。

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