【サンモニ】「AI生成」誤報を謝罪もハマス幹部豪遊の真偽には触れず 古田大輔氏解説の誤引用もスルー

 TBS系「サンデーモーニング」が12日、放送され、前週5日に放送された同番組の誤報を謝罪した。番組のエンディングで司会の俳優・関口宏が「先週の放送に関しまして、訂正とおわびをさせていただきたいと思います」とコメント。同局の水野真裕美アナウンサーが「先週放送した進化するAIに関するVTRで誤りがありました」と説明した。

 前週の同番組では、イスラム組織「ハマス」の幹部がプライベートジェットを使っていたり、豪華な食事をしている画像について「生成AI(人工知能)で作られたフェイク画像」と紹介していた。水野アナは「これらの画像は2014年以前から海外のネットニュースなどに出回っていた可能性が非常に高いことが分かりました」と伝えた。「2014年ですと、これらの画像は近年、普及が進む生成AIによって作られた画像ではないものと考えられます。従って『生成AIで作られたフェイク画像』とお伝えしたのは誤りでした」と説明した。

 廃墟のようになった場所で、すすで汚れた姿ながら笑顔を見せる子どもたちの画像についても「『生成AIが作ったもの』とお伝えしましたが、現段階では断定できる根拠はなく、断定した表現は誤りでした」と説明。「訂正しておわびいたします」と頭を下げた。

 さらに「ネット上で拡散していたこれらの画像について、生成AIで作成されたものかどうか、多角的に検証すべきでしたが、確認が極めて不十分でした」と反省点も示した。ただ、それぞれの画像が「生成AIによるフェイク」なのか「生成AIではないがフェイク」なのか「本物」なのかということについては「多角的に検証」したかどうかも明らかにせず。「ハマス幹部が外国で豪華な生活をしている」画像がフェイクなのか本物なのかについての言及もなかった。

 関口は「『フェイク画像』、『ニセ画像』と言ってもいいでしょうかね。これが出てきた時点から『気を付けなきゃいけないな』ってことは話し合ってたんですが、今回こういうことになってしまいました。それぐらい複雑ではあります。まぁ気を引き締めてこれからもやっていきたいと思っております」と締めくくった。

 また、前週の放送では同番組のコメンテーターとしても出演したことのある「日本ファクトチェックセンター」編集長の古田大輔氏がハマス幹部らのフェイク画像について解説するVTRも流されていた。しかし、古田氏の解説は別の画像についてのものだった。放送上ではハマスの画像を古田氏が「フェイク」と解説した形になっており、番組は公式サイトでは「古田大輔さんの解説は、別の画像について解説していただいたものであり、本事案とは無関係であることを付記させて頂きます。」と説明していた。しかし、12日の番組では古田氏については一切触れていなかった。

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